ママの還暦

今年で60なんで何かしたほうが良いんじゃないかと弟が言ってきたのはその誕生日三日前であり、しかも自分は当日引越しするから行動不能とか何とか。オレも何も考えずに昔の教え子らと飲む約束入れちゃってたので一週間後にずらすことで同意した。
普通還暦の云々って男しかやらんのではないかとも思ったが別にその辺調査するでもなく、弟が名古屋の店を予約し、プレゼントのあたりをつけ、買いに行く段になれば流石に同行したけど、本決定までの過程も全て任せた。さすがこういうことは慣れている。
店はパパの時は接待に使うような料亭だったが、それに比べて今回は小ぢんまりとした所。個人的にはこっちの方がサクラ大戦というか大正野球娘というかはいからさんが通るでもいいがそんな雰囲気で良いと思った。贈物は正直なんでこれが25万もするのかよく分からんがそういうものなんだろう。一人で払うでもなし何度もすることでもないのでまあ良い。
とりあえず恙無く終わって良かったねー的な感じで日常へ戻った月曜の昼休み、珍しくおばあちゃんから電話。「昨日の夜あんたのママから電話があったけど泣きじゃくってて何言ってるか分からなかった」。またパパか。自分が何もせんのに人が何かやってるのを見せられてキレる。相変わらず小さい男。オレらの前でキレて見せりゃいいだろうに、まさか味方につけられるとでも思っているのか。個人的にはどのタイミングで縁切るかと言う所なのに当事者らがまるでケリをつけられない。