三日目 アグラ観光

朝五時起きでアグラに八時半にはついたのに、ツーリストオフィス主催のワンデイツアーは十時過ぎスタートとか言う罠。電車決める前にツアーの存在に気付いていればね…。駅ホームの小さな窓口の後ろで外人オレ一人でぽつんと待ち惚け。同じ列車にいた他のバックパッカー達は個別で回りに行ったんだろな。もうオレはそういう気力は無いので。荷物も肩掛けポーチのみ。他はデリーのホテルに戻るから置いて来たし。どうしようもないのでこれまでの日記をつけて時間を潰す。
て、なんか参加者三人しかいないからキャンセルとかどうとか言い出したぞ。英語不得意すぎではっきりとは分からんが…あ、一応やるのか。
参加者はょぅι"ょ連れの三人家族とオレ、以上。そりゃキャンセルも検討されるわ。つか、またインド人の中に外人オレ一人か。普通の旅行者は華麗にスルーするもんなのかな、この企画。確かに外人料金がインド人の四倍設定だけど、それは別にどこ行っても同じだろうに。
それはともかく、安くは無い観光ツアーに申し込むだけ有って小綺麗にしていて裕福そうな家族の利発そうな可愛いょぅι"ょにアイコンタクトを送って興味を引きながらのワンデイツアーが始まった。
アーグラー城、雨でした。デカいよね。タージマハル、雨でした。白いよね。と言うところで昼飯。ここまでで既にょぅι"ょはこっちに興味津々であり、時々ちょっかい出してくるものの親に窘められてしまうのだった。本来正しい行為が余計な世話になってしまう典型例である。しかしそんな状況にもめげずに何度かオレを誘う素振りを見せて来て結構なシャッターチャンスだったのに撮影する癖のついていないオレは結局一枚も残せなかったのだった。全く何時でも何処でも同じ失敗ばかりだ。
昼飯後は車で一時間半かかるところまで移動なのだが、ここで何故か今までの大型バスから小型タクシーに乗り替え。そりゃ今までのバスは明らかにオーバー過ぎたけど、後部座席に大人三人子供一人は逆に狭すぎだろ。州政府のツアーなのに安全性とかどうなのよ。おかげでょぅι"ょは午後のほとんどぐずりっぱなしで、オレの魅力能力をもってしてもなかなか機嫌がなおらなかった。ちなみに午後見たのは、クソでかい城なんだか街なんだかそんな感じの何か。
帰りの電車は、これまた遅すぎるのをとってあったので二時間位駅をウロウロする羽目に。改札が存在しないので明らかに乗客では無い方々がチラホラと。物乞いに来るょぅι"ょを追い払いながら、こっから目ぼしいのを連れてって風呂入れて身綺麗にして…と妄想し始めた所で電車到着して乗り込む。ここの長距離列車は機内食と言うか車内食が出るが、ベジタリアンかそうで無いか選べるものの別にどちらもカレーである。しっかり定時出発して偉いなと思った傍から一時間以上遅れて到着。一体何したらそんなに遅れるんだ。